日本漢方協会eラーニング講座(Kampo Edu)の情報

漢方は日本の統合医療(IM)です。ヒーリングと同じく、適切な教育を受けずに実践してはなりません。日本漢方協会eラーニング講座(Kampo Edu)の講座では、漢方医学の基礎と歴史を学ぶことができます。その後、最新の発見を反映しながら古代の知恵をどのように使うのかを学びます。このKampo Eduがあなたのメンターになり、伝統的手技を用いて安価で安全な漢方をスタートできます。 

漢方医学の発祥と歴史

漢方医学は中国の伝統医学に由来しています。5世紀から6世紀にかけて、朝鮮半島経由で本邦に伝来しました。中国では、紀元前202年~220年頃行われていたとされています。『黄帝内経』および『傷寒論』という2冊の古代の教科書が、その証拠です。日本人は多くの秘訣を交換し、伝統的な薬を含めて中国人と生産しています。 

日本は徐々に独自の伝統医学を構築しました。なぜなら、国内で日本独特の薬草を見つけたからです。古代の医師も、独自の方法を学んでいたのでしょう。日本で最初の医学書が上梓されたのはかなり時代が下がった、808年のことです。 

漢方医学は江戸時代まで正式に成立していませんでした。腹部の診断法が判明したのは、室町時代(14~15世紀)です。これが、日本の伝統医学確立の大きな原動力になりました。 

日本東洋医学会(JSOM)が設立されたのは、1950年のことです。漢方医学の組織として、日本最大のものです。JSOMは漢方医向けの学術誌出版や教育要綱の策定などを行っています。2005年には、日本東洋医学会と他の5団体が新規設立された日本東洋医学サミット会議(JLOM)の一部となりました。

日本における統合医療としての漢方

漢方医学は長い時間をかけてこそ改善するものです。日本の医師も、台頭する漢方医学の例外ではありません。漢方は西洋医学の医師にも受け入れられています。世界保健機関(WHO)は漢方を代替医療として信頼に値すると認めました。 

すべての漢方薬とサービスは、日本の医薬品メーカーと医療者によって作られています。漢方薬は薬事法のみによって検査および監督されており、政府の厳格な法の下に管理されています。このような条件は、漢方医学の成長を止めるというよりも、古い日本の手技がより良いものへと成長を続けていくためのものです。

漢方薬の信頼性を高めているものは、一連の処方です。日本は、『黄帝内経』および『傷寒論』に見られる中国の教えのすべてを利用しました。現代の医師は、新しい種類の病気、怪我、そして障害を見つけた上で独自の考えをまとめます。新しい薬草、材料、そして技術も処方の拡大を助けます。 

漢方は近代の科学とは違います。漢方医は一つの分野のみに特化しないように指導されます。その代わり、あらゆる漢方医は診断術、薬草の種類、そして既知のものを有効利用する方法を学び続けるよう指導されます。このことは、薬の販売員にとっても同じです。なかには、鍼の話題しかしない者もいるかもしれませんが、薬草やその他の処方についても知識があります。だからこそ、彼らは患者に処方箋を与えることができるのです。

古代の方法に由来しながらも、現代科学によって更新された、漢方式の処方箋

漢方は時間をかけて発展することから、最も優れたバージョンは必ず最新版と言えるでしょう。漢方医学は、西洋医学と相容れないものではありません。現代の西洋医科学を学んだ医師も、漢方薬を代替医療として患者に使用することを知っています。 

重要なことは、漢方は「一つで何にでも効く魔法ではない」ということを覚えておくことです。それは、長い年月をかけて医師たちが広げたり更新したりしてきた数多くの処方の集積です。適切な処方を選ぶ前に、さまざまな症状について知る必要があります。以下は、漢方が得意とする症状を示しています。

  1. 老化に伴う弱った内臓。最も一般的に影響を受けるのは代謝です。老人の代謝が落ちると、栄養の消化が難しくなり、現代医学で適切に対処しにくくなります。天然の薬草を材料とする漢方薬は、効きめの強い人工的なカプセルよりも優れています。また、使用者が現代医学によってもたらされる副作用にさらされないことも優れた点の一つです。 
  2. 免疫系に関連する疾病。これは高齢者に最も一般的に見られる症状であり、生まれつき抵抗力の弱い人も少なくありません。このような人には、アレルギーやアトピー性皮膚炎、気管支喘息やコラーゲンの損傷が起きることがよくあります。天然の薬草のなかにもアレルギー反応を起こすものがありますが、だからこそ医師は何が問題なのかをまず知る必要があるのです。
  3. ストレスや緊張などの機能性障害。患者ですらも、何が問題なのか気づいていないことがあります。健康的な食事をしているのに、便通異常が起こることがあります。これは、精神的なトラブルが関係しています。漢方には患者を落ち着かせたり、気分を良くしたりする方法があります。
  4. 心身のトラブル。心の状態は身体に影響を与えますが、逆のこともあります。例えば、大人がパソコンの前に座る仕事をした後に身体的な疲れを感じることがあります。また、身体の不調が心に影響を起こすように、心と体が相反していることもあります。このような場合は、漢方薬なら一つの処方で心と身体の療法を癒やすことが可能となることが多いのです。 
  5. 月経の問題と更年期障害。漢方薬は婦人科も守備範囲です。いくつかの処方を使って、こむら返りや血の流れを改善することが可能です。
  6. 西洋薬の強い副作用を抑える。漢方薬には、いつも一つしか選択肢が無いということはありません。現代の専門家が作った強力な薬と併用することができます。漢方薬には、より心地よいやり方で強い効能に対処したり、身体に与えるダメージを軽減したりするための処方があります。一例として、化学療法後の体調不良への対処法があります。 
  7. 単に代替治療として。生まれつき身体や内臓が弱いことで、西洋薬を正しく服用できない人も少なくありません。漢方薬は副作用を軽減するだけでなく、西洋薬と比べて低侵襲であるようにできています。 

漢方薬はここで「欠点の無い優れた製品」として提供されることもありますが、そうとも限りません。漢方薬が最善策ではない病気もあるのです。昔、伝統薬は不老長寿の鍵として皇帝に献上されていましたが、現代人はそれに限界があることを知っています。このようなケースには以下が含まれます。

  1. 良い西洋薬が既に存在する場合。科学とロボット工学が高度に発達した現代、漢方薬は「代替医療」というだけではありません。自分の金儲けより、患者に最善のものを提供することは医師としての義務です。副作用のない現代の薬があれば、患者はそれを処方されるべきでしょう。
  2. 怪我や外傷は、看護師や外科医がもっとうまく対処するでしょう。今、漢方医学が目指しているのは、自然な癒やしです。出血や骨折に対応できないわけではありませんが、緊急を要する場合は現代のプロに任せるべきです。 
  3. 手術が必要な場合。これには、内臓の腫れや内出血が含まれます。漢方は嚢腫や腫瘍にも適しています。 

漢方薬と西洋薬を使用する処方を選択する

解決案を選ぶ前に、医師はまず問題が何なのかを知る必要があります。漢方医学と西洋医学を組み合わせることで、病気と完璧な治療法を見つけることができます。そのステップは以下の通りです。

  1. 西洋医学の診断
  2. 病気の特定
  3. 漢方医学の診断
  4. 漢方薬の処方の選択

西洋医学の診断とは、臨床機器や技術を用いて患者を検査することを意味します。この方法で得られた結果は病気の特定に役立ちます。患者はもう一度漢方医学の診断を受ける必要があります。これは病気の特定のためではなく、完璧な処方を見つけるためです。 

漢方薬が西洋薬と異なる点は、生薬が測定された量で調合されないということです。漢方薬局では、その患者専用に処方を調整して薬を販売することができます。医師は正しい処方を見つけるため、4ステップの診断手順によって患者を検査する必要があります。 

4ステップの診断手順

この4ステップの診断手順は漢方医学で使用するものですが、西洋医学の検査とそれほど大きな違いはありません。4つのステップとは、以下のとおりです。

1. 観察
  • 大きさ
  • 姿勢
  • 体型
  • 食生活
  • 肌の状態
  • 筋肉の発達
  • 動作
  • 行動
  • 精神状態
2. 聴診および匂い
  • 声の大きさと質
  • 呼吸
  • 腹部の雑音
3. 問診
  • 患者が今どのように感じているか
  • 患者の病歴
4. 触診
  • 胃 

これらとは別に、「顔望診」と呼ばれる方法もあります。これは、顔だけを見て異常を見つけるものです。漢方の顔望診で見つけることのできる病気は、「血滞」、「血虚」および「陰虚」です。 

漢方医学の限界

漢方医を志望する者にメンターが必要な理由は、治療対象となる病気と同じくらい漢方に柔軟性があるからです。日本の伝統医学は、西洋医学の段階的なプロセスに従うというよりも、主観的な診断と治療ができる専門家が行う必要があります。